夏目血風録

第30話

2013年11月26日(火) 掲載全32話中 30話目

前回は11月18日19:48参照

俺は意気揚々とカイジの確定台を回し始めた。
292Gを超えないなら絶対勝てる!!
そう思っていた。
(※カイジの設定6は256G+前兆36G以内を選択する割合が約98%のエクストラ仕様)

しかし、そんな期待を裏切るかのようにあっさりと292Gを超えてしまった。

え…。
なんだこれは!?

心配になりエビス丸に電話をかける。
エビス丸「あー、設定6でも一応超えることあるよ」
それを聞き一安心した俺は遊技続行。

そして、2万円程でようやくボーナス確定。

液晶とは別に、さらに上部に小さなリールがあるのは初打ちの自分にはとても斬新だった。

上部リールでV字に7を揃えると、
カイジの「しゃああああ」という声と共にBIGが始まった。

そのBIG中にざわ図柄が何度か揃う。

全くシステムを理解してなかったため、ケータイで機種情報を調べながら打ったが、それでもイマイチ意味がわからなかった。

とりあえずボーナス後は連チャンに期待できるとのことだったので回す。

するとどうだ、バカみたいにボーナスが連打したのだ!!
カイジのBIGは400枚程だが、あっという間に5000枚近くの出玉を獲得したのだった。

「さすが確定台だな」とご満悦の俺。

しかし、その後またもや292Gを超えてしまう…。
心配になった俺は再びエビス丸に電話し、状況を説明した。
すると…。

エビス丸「それ多分設定6じゃないよ。」
彼は衝撃的な一言を言い放った。

夏目「…じゃあ出たし、ヤメようかな。」
結局、俺は3時の時点で4000枚あったので、ここで流すことにした。

そして疲れていたので、ネカフェで仮眠することにした。

目が覚めると、外はすっかり暗くなっていた。そこにカイジを打っていたパチンコ屋からメールが届いた。

メールには上位差枚機種が書いてあったのだが…。

そこには
「カイジ8000枚over!!最強出玉炸裂!!」
そう書かれていた、

俺は目を疑った。

何かの間違いだ!!
カイジは6台あったので自分の台ではないと思った。
あまりに気になるので閉店間際の店に行った。

すると…。
8000枚overした台は紛れもなく俺が打っていた確定台だった!!

夏目「なんだよこれ! ふざけんなよっ!!」
自分がヤメなければ、あと4000枚の出玉を得ていたと思うと怒りが込み上げてきた。

さらに、俺がヤメた後にカイジで4000枚出していたのは、良く確定台を打っている顔だった。

それに加えて台の周りにも数人。

カイジは閉店間際に連チャンし、彼らは台の周りでバカ騒ぎしていた。

夏目「なんだ、こいつら友達なのか? ん…待てよ。これって…」

「そうか!そういう事だったのか!!」

実は俺はこの地域に来てから、ある疑問を感じていた…。
それは、朝イチ確定台は毎回同じ人間が打つも、途中で打ち手が何度も違う人間に変わる事だった。

俺は単純に確定台でもヤメていると思っていた。
が、しかしカイジでバカ騒ぎしている連中は全員が確定台を良く打っている人間。

そう!
つまり彼らは複数人でチームを組み確定台を打っていたのだ!!

真実を知り、俺やエビス丸が確定台が打てない理由もわかると、余計に怒りが込み上げてきた。

夏目「くそっ…! こいつら調子乗りやがって!!」
こうして、かつてない悔しさと共に、黒幕の正体を知った夏目五郎だった。

…つづく。

出典: パチマガスロマガ「決死のパチスロサバイバル日本縦断編5」内の不定期連載「夏目血風録」(2013年11月26日(火) 掲載)。 本文は当時の掲載どおりで、書き換えていません。