夏目血風録

第21話

2013年9月24日(火) 掲載全32話中 21話目

前回は9月24日09:00参照

名古屋に旅に来たはずが、初日は北斗の拳SEに夢中になり、終わってしまった。
さらに負けたことにより、自己嫌悪に陥っていた。

せっかく旅に来たのにパチスロで負け、貴重な時間を使ってしまった…。
そう考えるだけでどうしようもなくやるせない気持ちが俺の胸を締め付けた。

今日こそは観光する!

…そう誓っていた2日目。
俺がいたのは前日負けたパチンコ屋だった。

「昨日の負けを取り返す!!」
そこには、いつの間にか心変わりしていた俺がいた。

するとその願いが届いたのか大連チャン!!
なんとまさかのラオウ昇天!!!!

見事に勝利し、前日と合わせてトータル収支も見事にプラスに転化した。
やっと昨日の時間が無駄にならなかったと思うことができ、気が楽になった。

当時の俺は負けた時に感じる、時間とお金を無駄にした感覚。
これがホントに嫌だった。
だから名古屋のトータル収支がプラスになったのは本当に嬉しかった。

気分はすっかり明るくなり、その後、名古屋城を観光。
さらに、帰りの駅で名物の味噌カツを食べた。

大した事はしていなかったが、自分の中で観光したという満足感が得られたので
静岡に帰ることにした。帰りは新幹線代が勿体ないと思い、普通列車を利用した。

しかし、かなりの時間がかかってしまい、金に余裕があれば快適な生活ができる
ということを思い知った。
こうして名古屋旅行は終了。

パチスロを打ち、多少の観光をした程度だったが、見知らぬ土地を旅するのは
非常に刺激的で、これからも旅をしようと心に決めた。

そして、お盆も近づく8月中旬。
再び旅をすることにした。
場所は関西の中心地「大阪」。

一度東京の賑やかな街並みを知ってからは、都会に対する期待感が大きく、
東京に次ぐ都会である大阪を旅することにしたのだ。
今回もまた、名古屋と同じく新幹線で大阪を目指す。

こうして俺は再び一人旅をする決心をした。
しかし、時期はお盆直前。

この時期の選択がとんでもない過酷な旅になるとは、当時の俺には知る余地もなかった…。

…つづく。

出典: パチマガスロマガ「決死のパチスロサバイバル日本縦断編5」内の不定期連載「夏目血風録」(2013年9月24日(火) 掲載)。 本文は当時の掲載どおりで、書き換えていません。