夏目血風録

第14話

2013年8月19日(月) 掲載全32話中 14話目

前回は8月7日12:40参照

~上京編~

なんと!
田吾作は僅か3日で専門学校を辞めて東京に飛び出してきた!!

何やってんだ!?
と思いつつ親友とまた過ごせるのは嬉しかった。

ちなみに田吾作には学生の頃から付き合っている彼女がいて、彼女は先に東京に上京していたので、そこに居候することにしたようだ。
その後、田吾作は完全にニートと化していた。
なんでも静岡で前回の北斗の8000枚に続き、アラジン?エボリューションの高確率スーパーで15000枚出したらしく、金銭的にも余裕ができたようだ。

かくいう俺も東京での新生活がスタート。
場所は江戸川区の葛西という街。選んだ理由は専門学校が近いという理由だった。
ちなみにディズニーランドまで電車で2分という神エリア(普通にベランダから花火が見えた)。とにかく田舎出の自分には、衝撃的な事だらけだった。

まず、通勤、通学電車の混みっぷりは半端なかった。
自転車を道端に置いておくと一瞬で撤去されたり…。「いもうと倶楽部」という店に行ったら、どう見ても妹じゃないだろって人が出てきたり…(一瞬で逃げたが)。
とにかく毎日がとても刺激的だった。 新しい環境はめちゃくちゃ楽しかった!

パチンコ屋も近くに何軒かあり、もちろん即チェックした!
当時は、6枚交換の店によく通っていた。
今思えば数はあるが微妙な店ばかりだったが…。

パチスロをしながらも俳優になりたいという気持ちは強く、絶対有名になってやると心に決めていた。
入学した専門学校では年上も多く、全国から人が集まっていた。
中には海外から来てる留学生もいて、社交性を磨くいい勉強になった。

この専門学校は俳優養成学校ではなく映画学校で、監督や脚本家ディレクター、カメラマンやCG。さらにはメイクアーチストや美術等々、様々なコースがあった。
当時は学生映画が盛んであり、入学すると最初に15人くらいでチームを決められ、4月~7月の間に映画を1本作るという課題があった。

そんな中、自分のチームの監督は少し変わっていた。
30歳のスキンヘッドで、正直見た目は恐ろしかった。

素性を聞いたら、たまに歌舞伎町でホストをしているとのこと。
他のメンバーも年上だったり、新聞配達をしながら学費を稼いでる監督もいたり(監督専攻の人はチームに4人くらいいた)、実に様々だった。もちろん女の子も大勢いた。

このように、夢と希望に満ち溢れた新生活は順調に進んでいった。

つづく。

出典: パチマガスロマガ「決死のパチスロサバイバル日本縦断編5」内の不定期連載「夏目血風録」(2013年8月19日(月) 掲載)。 本文は当時の掲載どおりで、書き換えていません。