夏目血風録

第10話

2013年7月15日(月) 掲載全32話中 10話目

前回は7月10日12:54参照

「いつになったらお金返してくれるの~?」
頻繁に金の返済を迫るエビス丸。
人に貸したお金は誰だって返してもらえるのかどうかと不安になるのは分かるが、エビス丸の借金の取り立てはストレスにしかならなかった。彼は金に関しては厳しかったのだ。

遂にパチスロで負けすぎて友人から借金までしたダメ人間・夏目五郎。
幸いバイトを続けていたので2月の給料日に無事返済することができた。

そんな俺も、4月からは東京の専門学校に進学する予定だった。俳優になりたいという漠然とした思いがあり、以前から決めていたのだ。よく親が反対して…なんて話があるが、両親は自分のやりたいことをやれ、と俳優を目指すことを快諾してくれた。

そして、18年間暮らした静岡から上京する日が近づいていた。
よく通ったクラブもいよいよラストイベント。もうDJ活動に思い残すこともなかった。100人規模の客の前で3回ほど回すことができ、自分の中では満足していた

それと時を同じくして、俺は再びパチンコ屋に通い始めた。パチスロを打たずに我慢することはできない状態に陥っていたのだ。

ここで負けていたら人生も変わっていたかもしれない…。しかし、ここから怒涛の快進撃が始まったのだった!!

まずは散々負け続けていた『鬼武者3』が大爆発!
千鬼モードからの天国Bで8000枚出す事に成功した。5000枚以上出したのは『北斗の拳』での万枚を入れて2回目だった。

さらに、たまたま座った『北斗の拳』が設定5・6だったり(確定札が刺さった)、近所の店で6のつく日に、3000枚出た台に座ったら設定6だったりして、所持金を大幅に増やした。

高設定の挙動というのは理解していたつもりだったが、基本的に当時の俺は3000枚くらい出るとヤメていた。理由は3000枚も出たし、もうこれ以上コインは出ないでしょ…という単なるオカルトだったが…。スロプロらしき人に「その台やめるの!?」とヤメた瞬間に台を取られたのを、今でも鮮明に覚えている。

そんな中で、極め付けはグランドオープンから半年の大型店だった。そこの北斗が、尋常ではなく出ていることに気づき、通い始めた。40台のBBが毎日平均90超えで、設定状況はかなり良かったと思う。そんな状況や運にも助けられ、俺は今まで経験したことがない勢いで勝ち始めた!!

立ち回りは高設定を一日打ち切るなんてことはなく、コインが出てはヤメの繰り返し。しかし、それでも充分に勝てていた。そして、これだけ勝ち出すとバイトをするのもバカらしくなり、パチスロが理由で遅刻することも多くなっていた。

そんな矢先、ある事件が起きたのだった。

…つづく。

出典: パチマガスロマガ「決死のパチスロサバイバル日本縦断編5」内の不定期連載「夏目血風録」(2013年7月15日(月) 掲載)。 本文は当時の掲載どおりで、書き換えていません。