当時、STEPNという「歩いて稼ぐ」アプリが日本で大流行していました。僕はあれをバブルだと思って見ていて、同時に気づいたことがあるんです。バブルの終わりを知りたければ、パチンコ・スロット業界の人たちの動きを見ればいい。今日はその話です。
この記事の要約
- STEPNはNFTの靴を買って歩くと報酬が入るアプリで、当時ものすごいバブルだった
- ポンジスキームじゃんと言われたら、僕はそれは否定しない。それでも期待値計算は成立していた
- 僕が一番伝えたかったのは儲け話そのものじゃなくて、バブルの見分け方
- イギリスの靴磨きの少年が株の話をしたら売り時、という有名な話がある
- パチンコ・スロット業界は一番情報を知るのが遅い層。だからこそバブルのセンサーとして超使える
STEPNというバブル
STEPNっていうのは、ブロックチェーンを使ったアプリで、データ上の靴をNFTとして買って、歩いたり走ったりすると報酬が入ってくるという仕組みでした。靴と靴を合成して新しい靴を作る「ミント」を回すと、初期投資が短期間で返ってくる計算が成り立っていた時期があるんですよ。
一見して「それ詐欺じゃん、ポンジスキームじゃん」って思うかもしれないんですけど、まあそれは否定しないんですよ。ババ抜きだと言われたらその通りで。ただ、アプリが突然使えなくなるとかハッキングされるとかのアクシデントがない限り、その時点の条件では期待値計算が出ていたんですよね。期待値が取れるってことは、お金儲けができるという話です。パチスロで期待値を追ってきた人間からすると、そこの計算は感情じゃなくて数字でできるんです。
ちなみに僕はSTEPNの紹介報酬をもらっていたわけじゃないです。それに、こう言っちゃなんですけど、初期投資が高いんで実際に行動する人はほぼいないだろうなとも思ってました。
靴磨きの少年と、僕のセンサー
僕が好きな話で、イギリスの靴磨きの少年が株の話をしてたら売り時だ、みたいな話があるじゃないですか。普段まったく投資に縁のない層まで儲け話をし出したら、それは相場の天井が近いというやつです。
でね、僕はまさにそれを目の前で見てたんですよ。
パチンコ・スロット業界の人って、ビジネスや投資の話をマジでしないんです。ほとんどの人がやってない。情報感度で言うと、めちゃくちゃ遅い層なんですよ。以前の仮想通貨バブルの時もそうでした。日本全体がバブルみたいになった一番最後のところで、業界の人たちがやり出した。
だから、そういった人たちが儲け話を始めたり、ちょっと稼ぎ出したっていうのは、相当バブルの最後なんですよね。ほぼ市場の全員が参加し始めたということだから。
これ、逆に言うとすごい使えるんですよ。一番情報が遅い人たちの動きを見ていれば、バブルの始まりと終わりがわかる。僕はパチンコ・スロット業界の人たちの動向を、バブルのセンサーとしてすげー使えると思ってるんですよね。悪口みたいに聞こえるかもしれないですけど、僕は間接的に本当に感謝してるんですよ。あの人たちが動いたらもう遅い、それが分かるだけで判断が一つできるんだから。
実際に業界を見て「バブル中のバブル」だと思った
当時、業界の人たちのSNSを見ていたら、パチスロ系の発信者がリンゴ農家に転向しました、みたいな話が流れてきたり、ランカー同士でふざけた企画で盛り上がっていたりして、正直「今はバブルの中のバブルだな」と思いながら見てました。
僕のバブルの終わりのサインは段階があって、まずパチスロ業界の人たちがやり出す。そこから、テレビとか本で特集され出したらもう危険。世の中の全員が知っている状態って、それ以上買う人が残っていない状態なんですよ。パチスロのハイエナと同じで、みんなが知っている期待値はもう期待値じゃない。
時代のトレンドを把握することって、生きていく上で本当に大事だと思うんですよ。何に乗るかよりも、今が波のどこなのかを知る方が先。そしてそれは、難しい経済ニュースじゃなくて、自分の身近にいる「一番情報が遅い人たち」を観察するだけでかなり見えるんです。
記事内Q&A
Q. 結局STEPNはやるべきだったんですか?
A. 早い段階で期待値計算が成り立つうちに入って、回収して抜けられる人ならアリだったと思います。ただ数週間、数ヶ月遅れて始めるほど稼げる可能性は小さくなるし、逆にヤバいことが起きる。バブルは「いつ入るか」より「自分が何番目か」が全てですね。
Q. ポンジスキームだとわかってて乗るのはアリなんですか?
A. 僕は構造を理解した上で期待値が取れる期間だけ触るなら判断の一つだと思います。ダメなのは、仕組みをわからずに「儲かるらしい」だけで入ること。それは一番最後にババを引く側です。理解できないものには入らない方がいいですよ。
Q. バブルの終わりを見分ける一番簡単な方法は?
A. 普段投資の話をしない身近な層が儲け話を始めたかどうかです。僕の場合はパチンコ・スロット業界の人たち。あの層が動き出したら市場のほぼ全員が入ったということなので、僕はもう出口を考えます。テレビと本で特集が組まれたら完全に遅いですね。